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人権センターニュース 2023年度冬号

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人権センターニュース 2023年度冬号 [ページ数] 32ページ
[サイズ] A4
[発行] 2024年3月

2023年2月にNHKの報道にて発覚した滝山院事件(東京都八王子市)は日本全国に衝撃を与えました。職員による暴行・暴言、それは「医療」とは呼べない現実でした。そうした精神科病院での虐待事件は滝山病院に限らず、2020年には神出病院(兵庫県)でも、患者に、トイレで水をかけたり、身体に付けたジャムをなめさせたりする激しい人権侵害事件が発覚しています。
大阪精神医療人権センターは、大和川病院事件の解決に取り組み、その後も長年にわたり、病院訪問活動を続けてきました。しかし、滝山病院や神出病院のような数々の虐待事件に触れるたび、当センターの活動は、権利侵害にどう立ち向かえているのか改めて考え直す必要も感じます。
2022年9月に出された、障害者権利条約の総括所見では、残虐な取扱の禁止・徹底した調査、及び脱施設に向けた強い勧告が出ました。虐待と決別する強い意識をもち、私たち自身が向き合うべきことを、ともに考える場として今回の講演会を開催しました。
当日は、入院中の方の代理人として滝山病院の虐待を告発し、要望のある方に対しては退院に向けての支援をされている相原啓介さん(弁護士)の基調講演、パネルディスカッションでは林亜衣子さん(弁護士/元・神出病院における虐待事件等に関する第三者委員会)、尾上浩二さん(DPI日本会議副議長)、有我譲慶さん(当センター理事、長年精神科病院看護師として勤務をしてきた立場)にお話しいただきました。
本ニュースでは基調講演の概要報告と、尾上浩二さんと有我譲慶さんからお寄せいただいた当日のお話しのまとめを紹介します。

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現在、当センターの活動には、当事者、家族、看護師、PSW、OT、医師、弁護士、教員、 学識経験者、マスコミ関係者等の様々な立場の方が、世代を超えて参加しています。当センターは精神科病院に入院中の方々への個別相談や精神科病院への訪問活動、精神医療及び精神保健福祉分野への政策提言活動等を行っています。

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