
強制・管理・抑圧の多い精神医療を変えるには、法制度や政策だけでなく、根底にある精神医療の考え方(思想・文化)について掘り下げる必要があります。病気や障害をどのようにとらえるか、患者とどう接するか、治療や回復の目標はどこにあり、どんなことが有用なのか。医療関係者がこれまで当然と思ってきたことは、実は偏った思考の枠組みかもしれません。
このような探究は、制度政策の改革を打ち出すときの基軸になり、現場から医療を変える力にもなっていくでしょう。
2020年度の権利擁護システム研究会では、竹端寛さん(兵庫県立大学)と原昌平さん(ジャーナリスト・精神保健福祉士)をコーディネーターに、「精神科病院における治療文化を変えていくために」をテーマとして、研究会を開催します。