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もうこれで最後にしよう!滝山病院事件の問題点の徹底追及を通して精神医療体制の 転換を目指す緊急キックオフ集会

2023.03.06 UP

ご報告 意見書を提出しました 詳細

「大和川病院事件が繰り返されている」この事件の一報が入ってきたときに最初にこう思った当センターの関係者は少なくありませんでした。
2023年2月、東京都にある滝山病院で看護師による患者への暴行事件が報道によって世間に明るみに出ました。患者から相談を受けた代理人弁護士が調査し、刑事告発したことを受け、警視庁が2月14日に看護師の1人を逮捕し、15日にはその件と他3名の看護・准看護師による入院患者への暴行疑いで同病院に捜査にはいりました。2023年5月現在までに最初の1人を含め計3人の看護師を患者への暴行容疑で警視庁が立件しています。
代理人弁護士は協力者から院内の動画や録音を入手しており、加えて入院患者や元職員から聴き取られた暴行や虐待の実態として、看護師が患者を殴る、蹴る、罵倒する、威嚇する、職員同士で患者の人権をないがしろにするような会話をする、暴力や虐待をする職員を他の職員が止めない、不適切な医療が行われている可能性があることなど、卑劣で非人道的な行為が多くあったことが明らかになっています。
精神科病院の認可や指定をおこなう東京都では、2022年5月には「虐待がある」との情報提供を受け、病院に聞き取り調査や立ち入り検査を計4回行っていたとのことですが、その際には虐待などは確認できなかったということです。東京都は1人の看護師の逮捕を受け、2月15日と2月24日に立ち入り検査を行い、2月25日に同病院へ医療法と精神保健福祉法にもとづく改善命令をだしました。改善命令では、同病院で虐待があったことを認定したうえで、虐待の防止と早期発見の対策として虐待などを発見した場合、都に速やかに通報できるよう職員への周知を命じ、2週間以内に改善計画を提出するよう求めました。さらに東京都はこの際に、患者に退院意向を尋ねる方向で調整していることも明らかにしていました。
当センターでは、関係各所に(1)病院の実態調査と入院者の救済策、(2)実効性のある再発防止策を提案するため、意見書を提出しました。

第1 事態の深刻さと背景を認識する

  1. 事件の発覚は氷山の一角
  2. 経営体質に問題のある病院
  3. 閉鎖性、権力性、支援者の不足
  4. 行政による指導監督が機能していない
  5. 福祉行政の責任も大きい

第2 当面の再発防止策の補足説明

  1. 入院者訪問支援事業について
  2. 病院訪問型アドボケイトについて
  3. 虐待防止と行政の対応
  4. 入院者に権利と連絡先を周知する
  5. 病院職員への権利と義務の周知
意見書

意見書と補足説明の全文

『精神科アドボケイト』の制度化~その可能性と課題~(新大阪駅前)

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  • 3000円の寄付で…30名の方にパンフレットを郵送することができます。
  • 1万円で…2~3名の入院中の方に会いに行くことができます。
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  • 5万円で…6回以上継続して面会している12名の方を続けて応援できます。
  • ご寄付は確定申告により税金の控除が受けられます。

    2023年4月13日開催
    滝山病院事件の問題点の徹底追及を通して精神医療体制の 転換を目指す院内集会 第2弾~「情報公開」に焦点を当てて~

    2023年3月9日12:00~ 衆議院会館にて開催終了しました。
    東京都八王子市の滝山病院における患者を暴行する事件がニュースとなり、連日報道が続いている。
    同院の死亡退院率の高さはかねてから知られており、民間団体である東京都地域精神医療業務研究会は20年以上前から同院の死亡退院率の高さをはじめとする問題点を指摘し続けていた。しかし行政の監査はまったく機能せず、むしろ暴力、違法と思われる身体拘束が行われ続けていたようである。実際に殴られている患者さんの恐怖心、心と身体の痛みを想像するとき、強い憤りと心の底からの悲しみを禁じ得ない。
    精神科病院では、宇都宮病院事件から神戸の神出病院事件、そして最近発覚した静岡県内の病院での事件など暴力、虐待がやむことがなく、今回の滝山病院の実態がこのような映像を伴う報道によって明らかにならなかったことを重く受け止める必要がある。
    また、一旦保険医を取り消された医師が再び同院の院長となり同院を運営していたことは、国の精神医療体制の根幹自体が問われる問題である。
    今回の事件は、精神科医療機関の閉鎖性の高さ、職員の低い人権意識、倫理観、生活保護を前提とした入院、地域行政との癒着、家族の病院に対する依存、低い社会的関心など、すべての複合的問題である。
    そのような意味において、本問題は、国、国民、行政、精神科医療機関、医療従事者、病院利用者、家族等が、すべてをリセットするつもりで考え、体制を変えていかなければ、このような悲惨な状況が変わることはない。
    この議論のキックオフとして、本集会を開催し、先ず第一歩を踏み出したい。

    もうこれで最後にしよう!滝山病院事件の問題点の徹底追及を通して精神医療体制の 転換を目指す緊急キックオフ集会」

    日時 2023年3月9日(木)
    時間 12:00~14:00
    (受付11:30 より)

    主催:精神科医療の身体拘束を考える会
    あいさつ 長谷川利夫さん(杏林大学教授)
    報告   相原啓介さん(弁護士)
    木村朋子さん(東京都地域精神医療業務研究会)
    小幡恭弘さん(みんなねっと事務局長)
    木太直人さん(日本精神保健福祉士協会常務理事)
    増田一世さん(JD常務理事)
    細江昌憲さん(滝山病院退院支援連絡会代表)
    佐々木信夫さん(弁護士)
    司会 島本禎子さん(あおば福祉会理事長)

    会場・参加方法(要参加申込)

    オンライン(ZOOM)

    オンライン参加専用申込み先E-mail
    shintaikousoku@gmail.com

    ★ご希望の方は、3月7日までにお申し込みください。前日までにURLをお知らせします。

    衆議院第二議員会館・第8会議室(東京都千代田区永田町2-2-1)

    会議室の大きさの関係で、会場は議員および関係者のみとさせていただきます。

    主 催

    精神科医療の身体拘束を考える会

    後援

    日本障害者協議会(JD)/日本障害フォーラム(JDF)/全国精神保健福祉会連合会(みんなねっと)/日本精神保健福祉士協会/日本精神科看護協会/全国精神障害者地域生活支援協議会(あみ)/東京都地域精神医療業務研究会/大阪精神医療人権センター/兵庫県精神医療人権センター/埼玉県精神医療人権センター/神奈川精神医療人権センター/東京精神医療人権センター/その他、全国各地の地域事業所

    賛同団体

    DPI日本会議

    連絡先

    長谷川利夫(杏林大学教授) E-mail/hasegawat@ks.kyorin-u.ac.jp 携帯電話/090-4616-5521

    長谷川利夫さんの著作
    【内容紹介】
    問題の実態、現場スタッフの意識調査や海外の動向、隔離・拘束を縮減した成功例等をわかりやすく伝える。


    • 長谷川 利夫 著
    • 定価:税込 2,860円(本体価格 2,600円)
    • 発刊年月 2013.04
    • ISBN 978-4-535-98385-4
    • 判型 A5判
    • ページ数 160ページ

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    2023.03.06 公開
    2023.03.07 更新

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