国は障害者権利条約(以下、権利条約)を批准すると、その実施や進捗状況、効果などを国連に報告する義務を負います(4年に1回、初回のみ2年後に実施)。国連には締約国からの報告を審査する「障害者権利委員会」(以下、権利委員会)があります。
その審査のプロセスですが、まず、締約国(以下「政府」)からの報告と市民社会団体(障害者団体をはじめとする各種団体)からのパラレルレポート(※)が権利委員会に提出され、検討されます(事前審査)。事前審査をふまえて、権利委員会は本審査に向けた事前質問書を作成し、政府に送付します。そして政府は権利委員会に事前質問事項への回答書を提出します。市民社会団体もまたパラレルレポートを提出することができます。
人権センターニュース163│障害者権利条約についての動き(2022年8月号)
2022.09.18 UP
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- 障害者権利条約についての動き
- 活動参加者交流会報告
ある当事者の方との出会いから人権擁護大会・決議まで/東 奈央 弁護士・大阪精神医療人権センター常務理事 - 障害者権利条約の実際状況についての審査
- ご報告 人権センターについて「教えてください」の会を開催しました
- あらためて考える精神医療審査会と障害者虐待防止法
- 事務局より
- 活動参加者の声~病院に勤めていた経験から~
- 精神病院つばき荘 公演 クラウドファンディングに挑戦 「声」をとりもどしたい理由は26万人の現実
- 入院中の方の声
人権を語ってみたらけっこうよかった 井上 博之
病院の中での経験・外からできること 川上 尚子
おかしいことをおかしいと思い続ける 西川 健一
表現を原動力に「声」を取り戻す!演劇で精神医療を変えたい
「ここは虎の穴やからな」 くるみざわ しん
対人援助職も「声を取り戻す」自己表現活動を!山﨑 明子 一般社団法人みーる リカバリースペースみーる
人権センターニュースのご案内人権センターニュースは、精神科医療の権利擁護と精神保健福祉について当事者、家族、医療・福祉従事者、学生、教員、弁護士、市民それぞれの立場を超えて、安心してかかれる精神医療の実現に向けて、一緒に考えるための情報誌です。
人権センターニュース162│2021年度事業報告(2021年6月号)オンライン面会を開始し、電話相談の回数と手紙の送付を増やしました。コロナ禍においても精神科に入院中の方とつながるかたちを模索し、声をきく活動を続けます。