若手ボランティアが活躍しています│人権センターニュース164
2023.01.22 UP
人権センターのことをよく知らない若手ボランティア3人が、人権センターのことをよく知る方々にいろいろ聞いてみたい!と思い、8月20日に実施した「教えてください」の会についてのご報告、第二弾です。当日は4~5人のグループに分かれて、人権センターのこれまでの歩みや、ボランティアを長く続けているモチベーションなどをお尋ねし、そこから広がる様々な話で盛り上がりました。(人権センターニュース163参照)
当日グループが違った方の話や、当日聞ききれなかった話を聞くために、後日人権センターのベテランお二人に改めてインタビューをしました。今回は、教えてくださいの会の運営に携わった若手ボランティアの感想と、後日行ったインタビュー記事を皆さんに紹介させていただきます。
人権センターの面会ボランティア活動に参加させていただくようになってから4年ほど経ちます。ただ、コロナ禍になってからは中々病院を訪問する機会も少なくなってしまいました。そのような中、人権センターで活動をしている同世代のボランティアさんとの出会いがありました。その方々とのお話の中で、「私たちは人権センターについて実はよく知らない」ということに気づきました。そこから「人権センターについて教えてくださいの会」をやろうということになり、当日を迎えました。
当日はとにかく緊張していましたが、これだけの方が集まってくださったのかと思うと嬉しい気持ちもありました。以下、感想を3点ほどにまとめてみようと思います。 まず1つ目に設立当初の話について聞かせていただきました。今よりも壁が高く閉鎖的な病院も多い中、弁護士とともに入っていったこと、大和川病院事件のこと…。臨場感をもって語られるお話を聞く中で、私の心に残ったのは、今面会活動に行けるのはこの人たちの並々ならない働きがあったからなのだということです。もちろんまだまだ聞けていないこと、まだまだ私の知らない大変だったことがたくさんあるように思いますが、それでも頭が下がる思いがしました。
2つ目に、当日は看護師やPSW等専門職をはじめ、精神科病院に入院経験のある当事者等多くの立場の人が来てくださいました。これだけ様々な立場の人が対話を重ね、80年代から今に至るまでともに活動をしてきたということ自体が、人権センターという組織のすごさなのではないかとも改めて気づかされました。
3つ目に、私がこの会で一番聞きたかったことは、「人の話を聞くとはどういうことか」ということでした。面会ボランティアの活動にかかわらず、普段の仕事やプライベートでも、相手の話を聞いているつもりが、何かをしてあげないとという気になってこちらが言いたいことばかりを言ってしまうなど、本当にその人の話を聞けたのかわからないことがあります。そのことについてグループで話した際、ある方が「安心して話せていればそれでいいのではないか」と言われました。その一言に、「話を聞く」云々の前に、そもそも相手が安心して話せる状況があるかどうかが重要なのだという、ある意味当たり前のことに気づかされました。
最後に、この会を開催するにあたりお世話になった事務局の皆様、当日運営のお手伝いをしてくださった皆様、当日参加してくださった皆様に感謝申し上げます。微力ながら、これからも人権センターの活動に関わることができたら嬉しいなと改めて感じた1日でした。
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