【7・14医療観察法を廃止しよう！ 全国集会 2024 「医療観察法が剥奪した未来と人権」】ZOOM参加あり
7月14日（日）13時30分～16時30分　
■会場：南部労政会館 JR東日本 品川区大崎駅 　
■参加費：（500円）
■講演：「医療観察法が剥奪した未来と人権」
■講師：浅野 詠子さん(奈良県のジャーナリスト、新型の人身拘束法を取材した『ルポ 刑期なき収容―医療観察法という社会防衛体制』(現代書館)など
http://www.gendaishokan.co.jp/goods/ISBN978-4-7684-5729-0.htm

　NHK特集が報じたように、兵庫県神出病院や八王子・滝山病院など精神科病院での入院患者虐待・死亡退院などが 大きな社会問題になっています。私たちも、医療観察法廃止と併せ、一切の精神障害者差別・人権侵害を許さない闘いに 取り組んでいく決意を固めています。しかし私たちは、無念なことに今年、医療観察法廃止への闘いを共にしていた元対象者の仲間を失いました。彼は「医療観察法は人間をつぶす」 と叫び、集団で人間改造を迫る認知行動療法や内省プログラ ム、危ないクロザピンを使う薬物療法などを糾弾する怒りを 叫び続けてきました。
　こうした中で今、「安定的に運営」されてきた医療観察法体制が変質する兆しを見せています。ロボトミー手術で悪名を馳せ、一昨年に大学病院が運営する全国初の指定入院医療機関を刑務所敷地内に作った北海道大学が、更に刑務所での精神医療〔矯正医療〕にまで触手を伸ばすと、文科省が記者会見しました。道内の刑務所の精神障害をもつ受刑者を集め、医療観察法型治療を施し「再犯率を低減させることを目的とした…矯正精神医療のモデルを構築する」とのことです。 医療観察法がいよいよ日本の精神医療を覆います。私たちは悪法制定以降「精神医療を治安の道具にするな!」「自由こそ治療だ!」と訴えてきましたが、真逆の方向に事態は進んでいます。医療観察法病院―刑務所・精神科病院―地域監視・管理を貫く本格的な「保安処分体制」の構築を許すわけにはいきません。
　いま医療観察法は指定入院施設が国関係16・都道府県関係19施設、通院施設(病院・診療所・薬局・訪問看護)4069施設といずれも設置目標数に達し(23年4月1日現在)、精神科医療全般への医療観察法の浸食が進んでいます。また入院の ガイドライン規準は18カ月ですが全国平均は31カ月に達するなど隔離・拘禁が長期化しています。
　講演者の浅野詠子さんは、医療観察法病棟で多数の自殺者が出ていることなどその実態を暴き、共に闘ってこられた方です。他の方たちの現場報告と併せ、医療観察法の「変質」の行方を見据え、共に反撃しましょう。ご参加を訴えます。

■講演：「医療観察法が剥奪した未来と人権」浅野 詠子さん
■特別報告 　　　　　　　　　　 　 　
　　医療観察法の変節について
　　滝山病院事件取り組み報告
　　神出病院事件取り組み報告
　　日弁連の取り組みなど
　　法差別［刑事手続ＩT 化法、セキュリテイ・クリアランス法、前歴開示制度法の差別性］
16:13分終了予定
● 関東地方以外から参加の精神障害当事者には 5,000円の交通費補助があります
■ 電話による問い合わせ：090 – 6122 – 7700(石橋)
■ 交通：JR 大崎駅 下車(南改札)徒歩3分
https://www.hataraku.metro.tokyo.lg.jp/madoguchi/roseikaikan/index.html
■共同呼びかけ：心神喪失者等医療観察法をなくす会／国立武蔵病院（精神）強制・隔離入院施設問題を考える会