前回7月集会では、精神科病院での虐待が明らかになる現状下で、医療観察法の廃止と併せ一切の精神障害者差別・人権侵害を許さない闘いに取り組んでいく決意を確認しあいました。今回は精神科医療史も研究なさっている精神科医岡田靖雄さんにお話ししていただきます。
岡田さんはご自身を今「1956年から精神科医として働き、1958年からは精神衛生法と、そして1964年からは保安処分制度(医療観察法の前身)と取り組んできた(本年はじめに仕事をやめたが)。それぞれについて、つのる思いがある。その一端を今。」と語っています。岡田さんは「行動して歴史す、歴史して行動する」を自らのスローガンに、国の精神科医療政策を批判・反対し精神科医療の現場から改革運動の最前線で闘ってきている方です。
いま医療観察法は2023年4月1日現在で指定入院施設は国関係16・都道府県関係19施設、通院施設(病院・診療所・薬局・訪問看護)4,069施設と、いずれも設置目標数に達し、精神科医療全般への医療観察法の浸食が進んでいます。また、入院のガイドライン規準は18か月ですが、「全国平均は31か月程度」(19/10/29国立武蔵病院外部評価会議議事録)と、隔離・拘禁が長期化する現状にあります。
今回は、反保安処分の闘いを医療現場で自ら実践してきた岡田さんからその闘いを語っていただきながら、現状打開の道筋を探っていきたいと思います。ご参加を訴えます。
■講演:のこすことばーこれまで、そしてこれからー
■講師:岡田靖雄さん(精神科医)
・講演後には質疑応答の時間があります。
●特別報告 医療観察法元対象者の方から
身体拘束裁判報告(佐々木信夫弁護士)
北大医療観察法施設視察報告(鐘ケ江聖一弁護士)