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2023年2月にNHKの報道にて発覚した滝山病院事件(東京都八王子市)は日本全国に衝撃を与えました。職員による暴行・暴言、それは「医療」とは呼べない現実でした。
そうした精神科病院での虐待事件は滝山病院に限られず、2020年には関西、兵庫県・神出病院でも、患者にトイレで水をかけたり、身体に付けたジャムをなめさせたりする激しい人権侵害事件が発覚しています。
大阪精神医療人権センターは、大和川病院事件の解決に取り組み、その後も長年にわたり、病院訪問活動を続けてきました。しかし、滝山や神出に代表される数々の虐待事件に触れるたび、当センターの活動は、権利侵害にどう立ち向かえているのか改めて考え直す必要も感じます。
2022年9月に出された、障害者権利条約の総括所見では、残虐な取扱の禁止・徹底した調査、及び脱施設に向けた強い勧告が出ました。
虐待と決別する強い意識をもち、私たち自身が向き合うべきことを、ともに考えたいと思います。多数のご来場をお待ちしております。